Tales of Tono

森山　大道 / Daido Moriyama

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世界的にも評価の高い日本を代表する写真家のひとり森山大道（1938-）の写真集『Tales of TONO』。70年代中頃に森山が初めての個展のために、訪れた遠野。柳田国男の古典に触発され、この民話の郷で憑かれたようにシャッターを切ったという森山は、そこで日本人が忘却した記憶と失われた原風景を写し出しました。ニコンサロンで行われた個展の後、この写真群はフォト・エッセイ『遠野物語』としてまとめられ、1976年に初版が発行され、2007年に復刊されています。本書は、2012年にロンドンのテート・パブリッシングから発行された“遠野物語”で、テート版として再編集されています。のどかな自然や田園風景、地方都市の風化した光景など、森山が幻想したホームタウン・遠野の情景をモノクロの深いコントラストで刻みこんでいます。2012年にはテート・モダンでウィリアム・クラインとの『William Klein＋Daido Moriyama』展も開催されています。

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＜Condition＞ ジャケット・本体：経年並み