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日本を代表する写真家のひとりである植田正治の写真集『砂丘 / Dunes』。本書の帯にも記述のある通り、植田正治にとって「砂丘は巨大なホリゾント」であり、一種のスタジオでありました。巨匠エドワード・ウェストンによっての「ポイント・ロボス」と近しい感覚かもしれません。砂丘をモチーフにした作品集としては、70年代に朝日ソノラマから刊行されたシリーズもの『砂丘・子供の四季 / Sand Dunes・Seasons of the Children』が有名ですが、本書では、デザイン全体をよりモダンにあしらい、モノクロのみならずカラーを交えた構成となっています。また、ご子息であるアートディレクター・植田充のアイデアとマネジメントにより、コマーシャルやファッション写真も織り交ぜた「La mode」が、砂丘作品の言わば後期シリーズと言えるもので、本書ではLa modeの図版も一部織り交ぜられています。