路上の伝記 / Trip around Tokyo, 2010-2015

金瀬　胖 / Yutaka Kanase

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日本の写真家・金瀬胖の写真集『路上の伝記 / Trip around Tokyo, 2010-2015』。1944年千葉県生まれ、慶應義塾大学を卒業後、団体職員を経てフリーランスとして活動を続ける金瀬胖。地元千葉県の主に郊外を舞台に撮影されたスナップ・ランドスケープ作品集『Zone(1999)』、東海村JCO臨界事故後の現地を追い続けた『Exposed - 東海村感光録(2007)』などが代表作として挙げられます。日本リアリズム写真集団（JRP）の代表理事であり、JRPが母体での現代写真研究所では教鞭も執る写真家です。本書は、2015年に刊行された作品集で「東京」を舞台に撮影されたストリート・スナップで構成されています。帯に記述のある森山大道からの賛辞がある通り、DaidoやWinograndを想起させるようなデザイン性・多面性に富んだモノクロのスナップながらも、どこか無機質で硬質で、時に陰鬱な雰囲気さえ感じさせるところに金瀬の図版の魅力があり、そこには写真家の唱える「都市論」が見え隠れします。

＜Related Artists＞ 阿部　淳 / Jun Abe、新倉　孝雄 / Takao Niikura、森山　大道 / Daido Moriyama
＜Condition＞ ジャケット・本体：経年並み　　
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