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日本の写真家亀忠男の写真集『雪国旅愁』。1914年和歌山県生まれ、中学3年生の時に、母より買い与えられた6×9カメラに夢中になり、税務署に10年強勤めてからは、写真で身を立ててきたという亀忠男。60年代以降は二科会の会員としても数々の入選歴を有する亀ですが、30年近い歳月をかけライフワークとしてきたのが「雪国遍歴」。植田正治による山陰の雪景色、岩宮武二の『雪国』、小島一郎による『津軽』らに影響を受け、そして雪国の美に開眼するきっかけとなったものが、濱谷浩による名著『裏日本』。以来、雪国の人々と風土をフォトルポルタージュの精神を以って追い続けることを30年来のテーマとして、撮影を行なってきた亀忠男。能登、越前から、越後、飛騨、山形、岩手、宮城、秋田、青森と日本海から、東北地方にかけて60年代初頭から80年代半ばまでに撮られたモノクロ図版が収録されています。奥深いグラビア印刷も魅力的な素晴らしい一冊。編集・岡井耀毅。写真家サイン・落款入り(Signed)。