Circus

Franz K. Opitz

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スイスの画家、写真家であるFranz Karl Opitz（1916-1998）の写真集『Circus』。チューリッヒに生まれ、30年代から絵画を学び、絵画や版画などを手掛けるようになり1940年から画家として活動しています。1953年に娘が生まれるとともに、写真を使った表現を取り入れるようになっており、1961年にはライカ・マイスターとして認定されています。本書は、1960年にミュンヘンの出版社から発行されたものでタイトル通り、スイスで行われたサーカスの模様を追いかけたものです。サーカスのテントが建つ所からはじまり、舞台上から舞台裏まで、オンとオフを織り交ぜた構成となっており、団員をはじめ動物たちや観衆などが写し出されています。日本の写真家・本橋成一による『サーカスの時間』にも通じるものがありますが、演者や動物の躍動感を伝えるダイナミックなカットもいいのですが、何気無いオフを切り取ったワンシーンや少女のポートレートなどにOpitzの巧さが凝縮されているように感じます。テキスト15ページ、写真図版73ページ。

＜Related Artists＞ Izis、Mary Ellen Mark
＜Condition＞ 本体：カバー少スレ、テキストページ一部
薄折れ跡、その他経年並み