Lonely China / 孤獨的中國
Liu Waitong
SOLD OUT
Publisher/唐山出版社
Published/2004Format/ソフトカバー Pages/- Size/213*243*10
Google Translate中国の詩人であり写真家でもあるLiu Waitong（1975-）の写真集『Lonely China / 孤獨的中國』。中国の広東で生まれ、1997年に香港へと拠点を写したLiu。その後は北京などでも活動しており、詩人として香港や台湾で数々の受賞歴があり、詩集をはじめ評論や写真集を発行しています。本書は、2004年に台湾で発行された写真集で、北京、山西、黒龍江、上海、広東、雲南、香港といった都市で撮られた写真が収められています。序文でLiuは、1994年から真剣にカメラを使った制作を始めたということを記していますので、以降10年近くの間に撮影された図版になります。「ここに写っている全員が孤独だ」と詩人らしい言葉を記していますが、各都市でスナップされた老若男女の表情は一様に険しい。「愛を拒否し、理解を拒否し、憎まれることも拒否する国」の住人たちをLiuは憂いでいるようですが、こうした日常のスナップを続け、そこに連帯を見出すことで孤独を取り除こうと試みているように感じられます。中国の社会体制と表現者として対峙するLiuの複雑な心情が、何気無いスナップに込められています。
