Google Translate
日本の写真家・新正卓(1936-)の写真集『To My Angels』。60年代にグラフィック・デザイナーとして活動していた新正は、自身のトレーニングとしてイメージの撮影を個人的に行っていました。その中の1枚がデザイナーとして付き合いのあった写真編集者・山岸章二の目に留まり、1969年に『カメラ毎日』に掲載され、1970年には写真家へと転向します。その後、ファッションや広告の分野で活躍しながら、ヌード写真を中心とした写真集を手掛けています。本書は、それまでのファッション的なヌード撮影のスタイルから、よりドキュメンタリーへと近づいていった写真集で「心情としてロードムービー的な写真」と新正が話しているように、ブラジルの娼家(シャカラ)を訪ね歩き、ヌード姿の娼婦や男娼を撮り下ろしています。巻頭にはコピーライターの西村佳也がテキストを寄せています。