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沖縄を代表する写真家のひとりである写真家伊志嶺隆の写真集『光と影の島』。未来社から刊行されている「沖縄写真家シリーズ」にもノミネートされた伊志嶺隆は、1945年疎開先の台湾で生まれ、バイク事故により47歳の若さでこの世を去った伝説の写真家です。東京写真専門学校で学び、日本を代表する写真家でプロヴォークのメンバーでもあった高梨豊の写真事務所で助手を務め、70年以降は沖縄に戻りフリーとなります。「写真は大きく分類して表現者の写真と生活者の写真に分けられる。ついては君が島に帰るのであれば生活者の写真を撮ったらどうか」との高梨の助言を胸に、工事現場などで働きながら写真を続け、1988年にはついに東京銀座のニコンサロンで個展を開催するに至りました。本書は、急死された1993年の同年にmoleで行われたエキシビジョンを機に刊行されたカタログ作品集。沖縄を撮り続けた写真家の軌跡。