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日本の写真家・住友博の写真集『透間』。1950年北海道旭川市生まれ、1975年東京綜合写真専門学校を卒業後、数々の個展・グループ展を行ってきている住友博。ワークショップ写真学校の東松照明教室出身者による「PUT」や「プリズム」などの自主運営ギャラリーとの関係が深かったようです。本書は都市のランドスケープで構成された作品集。1枚を除いて人の写っている写真はなく、「関係」というタイトルで、2台のブランコが並ぶカラー図版から始まります。そして道路を歩く「切断空間の謎へ」、路地を彷徨う「暗い透間」、家々のたたずまい「風景の余白」、「埋立地1984-88」、最後に空き地とその周辺「Relation」で結ばれています。人がいないのに、人がいたような気配を感じさせ、手の届かない誰かを追いかけていった先には、埋立地が広がっていたという、ちょっとした都市のドラマも垣間見れるユニークなランドスケープ集です。500部限定。