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アメリカの画家であるサイ・トゥオンブリー(1928-2011)による作品集『Photographs』。バージニア州レキシントンで生まれ、ボストン美術学院、ニューヨークのアート・ステューデンツ・リーグで絵を学び、学生時代からその才能は高い評価を受けました。50年代中頃にはラウシェンバーグやジャスパー・ジョーンズらとともに売り出し、現在では20世紀のモダンアートを代表する作家のひとりとして知られています。本書はロサンゼルスのガゴシアン・ギャラリーで開催された展覧会にあわせて刊行されたカタログで、50年代から晩年までの100点もの写真で構成されています。彫像や絵画のディテールや甘いピントによって抽象画のような趣を生み出し、また、木々や花などの自然物は絵画的な詩情に富む、トゥオンブリーならではの写真表現。本書には、50年代のニューヨークのスタジオの風景(ラウシェンバーグのスタジオの様子も)から、30歳で移住したイタリア(ローマやガエータ)で撮られたもの、そして2000年以降の故郷レキシントンのスタジオ風景などが収められています。