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2016年にDIC川村美術館で開催された展覧会『サイ・トゥオンブリーの写真-変奏のリリシズム-』も好評だったアメリカの画家、サイ・トゥオンブリー(1928-2011)。バージニア州レキシントンで生まれ、ボストン美術学院、ニューヨークのアート・ステューデンツ・リーグで絵を学び、学生時代からその才能は高く評価され、抽象表現主義のアーティストとして50年代のニューヨークで名を挙げ、現在では20世紀のモダンアートを代表する作家のひとりとして知られています。本書はニューヨークのマシュー・マークス・ギャラリーで1993年に開催された展覧会『Photographs』にあわせて刊行されたカタログで、トゥオンブリーの代表的な写真作品が掲載されています。ギリシャ神話のディオニュソスをモチーフにした「Dionysus」や彫像のディテールを切り取った「Domitilla」、柔らかな光を受けたチューリップを抽象的に写し出した「Tulip」、絵画的な雰囲気で木々と空を写した「Tree」といったシリーズを収録しています。