グラマーとヌード / Glamour and Nude

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日本の写真家・秋山庄太郎、稲村隆正、中村立行、杵島隆、中村正也が著者として名を連ねる書籍『グラマーとヌード』。冒頭はモノクロ写真でグラマーやヌードの作例が紹介されています。先の写真家に加え、グラマーの項には、大竹省二、Bernard Rovget、小林晃、Kurt Severin、児島昭雄、Rolf Winquistの作品が、ヌードでは野島勇治、上田滋、三浦清之助らの作品が掲載されています。グラマーでは、ある種の嗜好性を含むからか写真の構図、モデルのあり方も多様な見せ方をされていますが（現在のグラビアに近い印象）、ヌードは、比較的絵画的（静的）なイメージが強く感じられます。後半には写真評論家の伊藤逸平による「ヌード談義」という写真評が記されており、そこでは日本や海外のヌード写真史が綴られています。こちらも写真史のひとつの流れを知る読み物として興味深く感じられます。また、特筆すべきは表紙のデザインであり、90年代の渋谷系（ピチカート・ファイブなど）を思わせる洒脱さです。

＜Related Artists＞ Nude Photographs of Japan
＜Condition＞ ジャケット：少スレ・少ヨゴレ・縁少イタミ
本体：天薄シミ、地・小口少スレ・少ヨゴレ、見返し少ヤケ
見開きページ少ヤブレ、一部ページ縁少ヤブレ、その他経年並み