Youth Accuses Imperialism / Die Jugend Klagt Den Imperialismus / La Juventud Acusa Al Imperialismo
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¥19,800(¥18,000 + tax)
Publisher/Molodaya Gvardiya
Published/1973
Format/ハードカバー Pages/- Size/208*265*15
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冷戦下の1973年にソ連で発行された写真集『Youth Accuses Imperialism』。直訳すると“若者たちは帝国主義を避難する”となりますが、1973年はベトナム戦争の終結間近であり、パリ和平協定を経て、ベトナムからアメリカ軍が撤退した年でもあります。そんな世界情勢を鑑みると、共産主義の機運が高まる中で、アメリカや西欧諸国の帝国主義(資本主義)を批判し、若者に対する共産主義の啓蒙書として発行されたのが本書だと思われます。冒頭のテキストでも「世界の人々にとって帝国主義が負う最も深刻な危機のひとつは、新たな世界大戦の脅威です」などなどアジテーションが展開されますが、基本的にはモノクロ写真が中心となっており、帝国主義によって生じたとされる凄惨な戦争の傷跡をはじめ世界の貧困や人権、差別を訴えかけるジャーナリスティックな性格のものが多く、最後はソ連を賛美するような内容で終わっています。歴史が生んだ一冊ですが、写真集としても見応えがあります。