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日本の写真家・斎藤芳樹の写真集『Akechi』。広告制作の現場を経て、事務所を設立。90年代中頃から展示などを通じて作品を発表。アンダーグラウンドなパーティに訪れるドラッグクイーン、同性愛者、女装趣味、SM好き、ラバーフェチ、人体改造などを収めた『fabulous1999-2006』があります。本書は、伝説の縄師として知られる明智伝鬼(1940-2005)の「晩年の縄の世界を写し出した最初で最後の写真集」(帯より)です。写真評論家・飯沢耕太郎は解説で「凡百の『ボンテージ・フォト』にはない、見る者の居住まいを正させるような力がそこにあった」と記していますが、明智が探求した緊縛の世界、そして女性がすべてをさらけ出し、身を委ねることで生まれる“究極の関係”が展開し、猥雑でありながらも高い美意識が感じられます。山中や暗渠、そして明智のサロンで対峙する明智と女性にしか通じ得ないであろう世界観を、斎藤が見事に写し出しています。