藝術寫眞　作品と作法 / Art Photography

星野　辰男 / Tatsuo Hoshino

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本書は戦前1937年に朝日新聞社より刊行された作品集で、文字通り当時隆盛であった「芸術写真」について、プロ・アマ系100名超の写真図版が収録されており、中には桑原甲子雄、入江泰吉、間宮精一らの名が刻まれています。巻末には「人物写真の採光 / 木村伊兵衛」「静物の構成と照明 / 安井仲治」「光と其諧調 / 福原信三」「静物写真 / 西山清」「写真作画新技法外観 / 安井仲治」など著名な写真家の論考（一部図版含む）も収録されています。尚、本書の編集を担ったのは、成沢玲川の跡を継いでアサヒグラフ初期時代から10年以上の間編集を務めた星野辰男。ペンネーム「保篠龍緒(ほしのたつお)」の名で、あのモーリス・ルブランが書いた冒険・推理小説の名著「アルセーヌ・ルパン」の翻訳家であった知る人ぞ知る作家です。外語大卒・文部省勤務の経歴を有し、異国の文化・感性に通じる星野の編集だからこそ、いわゆる写真年鑑も本書のような美しき芸術作品となったのです。（The Japanese Photobook 1912–1990 収録）

＜Related Artists＞ 朝日新聞社
＜Condition＞ ジャケット：少ヤケ・少ヨゴレ・縁少ヤブレ
及び少イタミ、本体：クロス装少ヨゴレ
天・地・小口少ヨゴレ、見返し少シール跡、ページ一部少シミ