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日本の詩人西村皎三と日本を代表する写真家小石清らによる作品集「詩集 遺書 / Book of Poem Will」。西村皎三は太平洋戦争で戦死した詩人で、戦時中は現代俳句協会で会長も歴任した俳人・金子兜太の上官でもありました。戦時中’’捨て石’’とされ、理不尽な死を目の当たりにし、絶望の淵にあった金子に対して西村は「金子、句会をやれ。戦況が悪化し、このトラック島は孤立して今に食糧が逼迫すると、皆が暗くなる。だから句会をやれ。」と激励したそうです。その他代表作として「詩集火の國」や、さらには五城康雄名義でも活動していた西村ですが、本書は1940年に刊行された作品集で、当時の時代背景を如実に物語る「戦争」「死」などをテーマに綴られた一冊。7つの挿入写真は小石清(6図版)、と衣笠貞之助(1図版)が担当、そして装丁は日本画家・俳人でもあった川端龍子(かわばたりゅうし)という、何とも豪華な一冊。(The Japanese Photobook 1912–1990 収録)