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本書は、沖縄の地域プランナー謝花寛英らによって刊行された沖縄の「栄町市場」を舞台にした写真集で、写真撮影をクリエーター下本地崇が担当しています。70年近い歴史をもつ沖縄の台所「栄町市場」。戦前は師範学校の女子部及び女学校があり、沖縄戦で看護班として戦場に動員された「ひめゆり」があった地域。そんな重くて深い哀しい歴史を持つ栄町。市場の近代化や郊外の大型ショッピングモール等の台頭により、次々と姿を消していった全国の商店街そして市場の中で、元気であり続ける当地の魅力は何なのか。マチグヮー(小店舗)の集合と伝統食文化の形成、アンマァ(おばさん)たちと方言の飛び交う雰囲気、相対売りの楽しさ・面白さ、店舗同志の深いリレーションとコミュニティなどなど。どんな時でも「笑顔」を振りまいてきたお店の方々の「笑顔」と「元気」を通じて、栄町の特異な歴史を「記録」にとどめるのみならず、これからの「市場活性化の重要なヒント」をも明示した大変意義深い一冊。