続ドヤ街 -釜ヶ崎- / 単身生活者

中島　敏 / Satoshi Nakajima

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日本の写真家中島敏の写真集「続ドヤ街 -釜ヶ崎- / 単身生活者」。本書は東京山谷と並ぶ全国有数の無法地帯のドヤ街「釜ヶ崎」を舞台にしたドキュメンタリー「写真集 ドヤ街 -釜ヶ崎-」の続編的一冊。釜ヶ崎と言えば、かつては大阪を代表する写真家井上青龍を始め、須田一政や海外の写真家などが撮影した作品が多く知られています。しかし中島は、借金返済のために自身が日雇い労働者として働いた人物そのものであり、内側から描写したルポルタージュ的要素の強い作品を制作しています。そこには、国家全体として社会の底辺に政治の光をあてるべく訴えた現地労働者からの強いメッセージがこめられていました。本書は80年代後半に撮影された図版で構成されており、ドヤ街労働者の「暮らし」に焦点を当て、「どんな空間で」「どんなモノを所有して」「どんな暮らしをしているのか」というテーマをベースとしています。関西国際空港の建設等による好景気を背景に、変貌するドヤ街の最前線をレポートした貴重な一冊。

＜Related Artists＞ 中島　敏 / Satoshi Nakajima、大塚　洋介 / Yosuke Otuska
＜Condition＞ ジャケット：少スレ・縁少イタミ
本体：天・地・小口少ヨゴレ、その他経年並み