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日本の女性写真家清宮由美子の写真集「日本のどこかに」。戦後に活躍した女性写真家のパイオニアのひとりである清宮由美子。1934年東京に生まれ、写真短期大学を卒業後「女性自身」のカメラマン時代には「皇室写真家」として名を馳せ、ご婚約からご結婚までの1000日間を皇后様に密着したフォトグラファーとして知られています。また1970年前後には「何か」を求めロンドンに移住し、その作品の数々はサントリー「スコールクラブ」の機関誌等で発表されています。そして、本書が清宮由美子の代表作で、60年代前後に東京江東区深川高橋のドヤ街で撮影されたドキュメンタリー。皇室や芸能関係など華やかな世界で活躍してきた美人カメラマンが、納得のいく写真を求め、飾りものでない真実を伝えたいという潜在的欲求を抱いていた矢先に訪れたドヤ街。街の一角に住み込み、当時世間から孤立した「シマ」と呼ばれたエリアで、犯罪や生活苦にあえぎながらも、必死に生きる人々の知られざるを日常を描写した貴重な作品集。
(The Japanese Photobook 1912–1990 収録)