Google Translate
本書は、写真史家・写真集コレクターとして名高い金子隆一のキュレーションによって、2013年に行われたエキシビジョン「日本写真の1968 / 1968 Japanese Photography」に際し刊行された作品集。1970年代前後は、政治・社会的側面では、全国各地で「抵抗運動」「大学闘争」が勃発、また写真史的側面においても「プロヴォーク」「コンポラ写真」「私的ドキュメンタリー」など、写真の歴史を語る上で欠かすことのできない様々な表現方法が生まれました。ゆえに1968年を写真における転換・変革の年と位置づけ、時代の幅を1966年から1974年まで設け、その始まりと70年代への展開の端緒を示すべく行われた本エキシビジョン。前半部分は当時代を代表する写真家の作品250図版、後半部分は金子隆一、土屋誠一、小原真史、冨山由紀子の論考が収録されています。図版は東松照明で始まり東松照明で締めくくられており、東松が当時代に及ぼした影響の大きさも伺い知ることができます。英日併記。