街の火 / Luminance of Streets

星　玄人 / Haruto Hoshi

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日本の写真家・星玄人の写真集。カメラを手にするずっと前、少年時代から夜の街を徘徊することが好きだったという星玄人。「孤独」と隣り合わせで生きてきた中で、夜の空気は自身の妄想や欲望・好奇心を掻き立てていたとあとがきに記しています。20歳を過ぎてからは生まれ育った横浜を離れ、地方で夜の仕事を経験。一時は仕事も順調で華やかな暮らしも経験したそうですが、借金を残して商売は閉鎖。そんな波乱万丈な人生を歩んできた中で、20代半ばを過ぎて本格的に写真に取り組み始め、現代写真研究所で学び、2000年以降よりフリーランスとして活動。そして本書は2007年に発表した処女作。新宿・歌舞伎町を中心に横浜、釜ヶ崎などの「夜の街」を描写したストリート写真で構成された一冊。森山大道のスナップや倉田精二のようなスナイパー的な眼差しよりは、同類人であったからこそ、分かち合えたような「孤独」や「連帯感」が見事に描写され、目に見ない人間模様や心の内を拾い上げたような「愛」にあふれた図版に魅了される一冊。

＜Related Artists＞ 渡辺　克巳 / Katsumi Watanabe、倉田　精二 / Seiji Kurata、Christer Stromholm
＜Condition＞ 本体：経年並み