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本書は、写真家アーヴィング・ペンの初期時代1950年〜51年に撮影され、1st写真集「Moment Preserved」でも紹介されているロンドン・パリ・ニューヨークの労働者を写したポートレート写真集。2009年にロサンゼルスのゲッティ美術館で開催されたエキシビジョンに際し刊行されました。1940年代より長きにわたってVogueのフォトグラファーとして活躍し、リチャード・アヴェドンと共にファッション写真家及びアーティストとして一時代を築いたアーヴィング・ペン。日本ではイッセイ・ミヤケのコレクション写真や、花のもつ美しさ・生命力を際立たせた名作「Flowers」が特に有名です。ペンのポートレートは、白グレーのシンプルな背景に自然光を効果的に利用した撮影スタイルで、被写体のもつ本来の美しさを一層際立たせている点が特徴的です。また「Small Trades」では、各国スタイルの異なる労働者の作業着やツールを見比べて、機能美やルーツ・カルチャーの違いを実感できる点も魅力的です。