Google Translate
日本の写真家稲越功一の写真集「flowers」。武蔵野美術大学を中退後、モス・アドバタイジング株式会社でグラフィック・デザイナーとして働き後に写真家に転向、70年代初頭よりフリーランスとなってフォトグラファーのキャリアをスタートさせた稲越功一。これまでに著名なアーティストのコマーシャル・フォトやポートレートでその名を馳せた一方で、海や花などを題材としたスティル・ライフやランドスケープ等を発表、また世界各国を飛び回りヨーロッパやアジア、中国等の作品集も刊行しています。さらには、俳句や文筆にも精通しており、多彩なフィールドで活躍した写真家です。本書は1989年に刊行された作品集で、文字通りフラワーのスティル・ライフで構成された一冊。様々なオブジェとの組み合わせで撮られた図版の数々に稲越功一の揺るぎないセンスを感じさせるともに、ところどころに配された自身によるエッセイにも、写真家の繊細な眼差しや心理を読み取ることが出来ます。