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日本の前衛詩人・北園克衛(1902–1978)が主宰した実験的な芸術誌『VOU』第130号。1935年に創刊された『VOU』は、詩を言語表現の枠から解放し、美術、写真、デザインなどと結びつけた、日本のモダニズムを代表する前衛詩誌です。北園はエズラ・パウンドら海外の詩人とも交流し、言葉と物体、写真を組み合わせた「プラスティック・ポエム」など、独自の視覚詩を追求しました。1972年刊行の本号には、清水俊彦「『空想建築』をめぐって」、高橋昭八郎「Paris-milano-firenze」をはじめ、島村亮、沢田信一、井上充子、辻節子、神保恵介、伊藤勲らによる多彩な詩作品を収録。「内気な紙ナプキン」「冬の接写」「四角を画く」「IMAGE JACK.」など、日常の事物や色彩、造形への関心を感じさせる作品が並びます。建築や都市文化をめぐる文章と詩が交錯する構成に加え、鮮やかなオレンジ色と幾何学的な罫線、タイポグラフィーを組み合わせた北園自身の表紙デザインも秀逸。詩と視覚芸術の境界を横断した『VOU』の実験精神を伝える貴重な一号です。