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スイスを代表する写真家ルネ・ブリ(1933–2014)による作品集。(和訳:ドイツ人)。マグナム・フォトの中心的写真家として世界各地を取材し、葉巻をくわえたチェ・ゲバラの肖像をはじめ、ピカソ、ジャコメッティ、ル・コルビュジエら20世紀を象徴する人物を捉え、後年にはComme des Garçonsとのコラボレーションも行ったブリ。本書はそのキャリアを代表する最重要作のひとつで、第二次世界大戦後のドイツを長期にわたり撮影し、戦争の記憶を背負う旧世代と新しい時代へ向かう若者、東西分断下の都市、軍事的緊張と市民の日常を通して、再生途上にあった国家と人々の姿を浮かび上がらせています。1962年に『Die Deutschen』としてドイツ語版が刊行され、本書は翌1963年にロベール・デルピールから刊行されたフランス語初版。デルピールが1958年に刊行したロバート・フランクの歴史的名著『Les Américains(The Americans)』の構想を受け継ぎ、ほぼ同じ判型と近似したデザイン、ひとつの国家を写真によって読み解く長篇フォトエッセイと文学的テキストを組み合わせた構成を採用しています。フランクが戦後アメリカを見つめたのに対し、ブリは戦後ドイツへと眼差しを向けた、いわば対をなす存在ともいえる一冊です。さらにフランス語版では、後に現代思想を代表する存在となるジャン・ボードリヤールがテキストの選定・構成を担当。『The Photobook: A History Vol.1』にも収録された、戦後ヨーロッパ写真集を代表する名著です。