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日本の写真家・鈴木達朗(1965-)による作品集『Raw Power Zine』。2008年頃より本格的に写真を始め、東京の路上を舞台に、生身の人間が放つ緊張や衝動を強烈なモノクロームで捉えてきました。写真集『Friction / Tokyo Street』をSteidlから刊行するほか、写真家集団VoidTokyoのメンバーとしても活動しています。本作のタイトルは、鈴木が若い頃から親しみ、自らもバンドでギターを弾いていたパンクロックの原点、The Stoogesの名盤『Raw Power』に由来。個人的な喪失を背景に、水をモチーフとして生命の循環や再生を見つめた前作『濤声 - The Sound of Waves』を経て、本作ではさらに人間の内側に潜む剥き出しの生命力へと踏み込んでいます。路上のスナップとポートレートが交錯し、身体、視線、表情がぶつかり合うイメージから立ち上がるのは、都市を生き抜く人々の制御しきれないエネルギー。自身の写真の本質を改めて問い直し、原点であるパンクの精神と現在の写真表現を結びつけた、鈴木の新たな展開を示す一冊です。