Google Translate
日本の写真家・大野暁による写真集『Lyceum』。アメリカで広告写真の仕事に携わり、メイクアップされたモデルたちを撮影してきた大野が、広告によって演出された女性像とは異なる身体のリアリティに目を向けた一冊です。女性の身体、とりわけ後ろ姿を大胆に捉えたイメージを中心に構成し、顔や表情によって人物を語る一般的なポートレートとは異なる視点から、身体そのものが持つ個性や存在感を浮かび上がらせています。「裸のお尻は、女の素顔かもしれない」という刊行時の紹介文が象徴するように、作り込まれた表情ではなく、身体に現れる無防備な姿をひとつの「リアル」として見つめた作品です。1994年、風雅書房より刊行。その後も『BALI』『BACKYARD』『BILLY THE KID』などを発表している大野の写真表現を知るうえでも興味深い一冊です。