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戦後日本の政治・経済・社会を独自の視点から分析した評論誌『構造』。本誌は、経済構造社が刊行していた『構造 1970年12月号』を前身とし、1970年に誌名を『構造』へ改題して発行された月刊誌です。高度経済成長の陰で顕在化した社会問題を背景に、日本資本主義の構造分析を軸としながら、労働運動、学生運動、三里塚闘争、沖縄返還、公害問題、アジアとの連帯など、当時の社会が抱える課題を積極的に取り上げました。一般的な経済誌とは異なり、社会運動や思想、文化を横断的に論じた点に大きな特色があり、1960〜70年代の時代状況を知るための貴重な記録となっています。また、誌面には社会の現場を捉えたドキュメンタリー写真や記録写真が数多く掲載されており、当時の社会運動や都市の姿を視覚的に伝える資料としても高い価値を備えています。現在では流通量も少なく、戦後日本の思想史・社会史のみならず、写真・出版文化を考察するうえでも見逃すことのできない資料性の高い雑誌です。本号の特集は「吉本隆明論」ですが、巻頭より8ページで「中平卓馬:都市」の図版が収録されています。