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ベルギーのアーティスト、マルタン・マルジェラ(1957–)による作品集『Martin Margiela in Japan 2026』。1980〜90年代にファッションデザイナーとして既成概念を覆す数々のコレクションを発表したマルジェラは、2008年にファッション界を退き、以後は現代美術家として創作活動を続けています。身体や痕跡、時間、不在といった主題を軸に、コラージュ、ドローイング、彫刻、アッサンブラージュなど多様な表現を展開し、近年はアーティストとしても国際的な評価を確立しています。本書は、2026年に九段ハウスで開催された日本初の大規模個展「Martin Margiela at Kudan House」にあわせて刊行された公式作品集で、マルジェラ自身が写真、テキスト、編集、アートディレクション、ブックデザインまでを手がけた特別な一冊です。代表作「STEPS」「PHANTOMS」「SELF PORTRAITS」など全17シリーズを、それぞれエスキースや制作プロセスを収めた糸綴じの小冊子として構成し、三方背ケースに収めた造本は、展覧会の体験そのものを一冊へと昇華したアーティストブックといえるでしょう。展示構成から出版物までを自ら統括した本書は、現代美術家としてのマルジェラの思想と創作の全体像を体感できる、極めて完成度の高い作品集です。