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フランスの写真家シルヴィ・ランクルノンが、女優エマニュエル・ベアールを撮り下ろした写真集『Cuba Libre』。ランクルノンは『ELLE』フランス版をはじめとするファッション誌や広告の分野で活躍し、俳優やアーティストのポートレートを数多く手がけてきた写真家です。一方、被写体のベアールは1980年代からフランス映画界を代表する女優として国際的な評価を受け、La Belle Noiseuse(邦題『美しき諍い女』)などで知られています。本書の舞台はキューバ・ハバナのホテルの一室。真昼の熱気が漂う室内と印象的な赤いベッドを背景に、ベアールの身体や表情を、ランクルノンが絵画的なライティングと豊かな色彩感覚で丁寧に写し出しています。全編カラーで構成された写真は大胆なヌードを含みながらも、単なるエロティシズムに留まることなく、女性の成熟した美しさや静かな官能性を詩的に表現しています。映画的な演出とファッション写真の洗練が融合した本書は、被写体であるベアールの魅力と、写真家ランクルノンの美意識が高いレベルで結実した作品集です。