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デイヴィッド・ホックニー(1937-2026)を紹介する新潮社「スーパーアーチスト」シリーズの一冊。ホックニーはイギリス・ポップアートを代表する画家として知られ、鮮やかな色彩と明快な構図による絵画で20世紀後半の美術界に大きな影響を与えました。ロサンゼルスのプールを描いた作品群は特に有名ですが、その活動は絵画にとどまらず、版画、舞台美術、写真、デジタルアートへと広がっています。本書は1990年の刊行時点までの創作活動を豊富な図版とともに紹介しており、初期の実験的な作品からカリフォルニア時代の代表作、肖像画、風景画まで、その歩みをコンパクトにたどることができます。また、一点透視図法に疑問を投げかけた写真コラージュ・シリーズにも触れられ、写真と絵画を横断しながら「見ること」そのものを探究したホックニーの創造性を知ることができます。2026年に88歳で逝去した現在、本書は現代美術の巨匠としてのホックニーを知る入門書であると同時に、その後のさらなる展開を予感させる時代の記録としても興味深い一冊となっています。