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日本の写真家・鈴木清との関わりでも注目される一冊『琥珀色のとき』。森勝と森房子を主体に編まれた私家版ですが、本書で重要なのは、構成とイメージ写真を担った鈴木清の編集的感覚が濃密に反映されている点にあります。森房子は鈴木の義母でもあり、その私的な距離の近さを背景に、家族の記憶と写真表現が静かに交差する構造が生まれています。森勝による房子の肖像、房子自身の短歌、そして鈴木によるイメージの挿入と配列は、単なる記録ではなく、記憶を編み直すモンタージュとして機能しており、鈴木の主題である喪失や私的風景へのまなざしとも深く響き合います。本書は鈴木清の単独作品ではないものの、代表作『修羅の圏』などと通底する編集思想をうかがわせる周縁的に重要な一冊として読むことができます。写真と短歌、家族アルバムと作品集の境界を揺らしながら、編集そのものが表現となることを示した、鈴木清理解にも欠かせない小さくも濃密な作品集です。