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オランダの写真家ハンス・エイケルブーム(Hans Eijkelboom, 1949-)の作品集『People of the Twenty-First Century』。エイケルブームは1970年代からセルフイメージや消費社会、都市における人間の振る舞いを観察し続けてきたコンセプチュアル・アーティストで、自費出版によるフォトブック制作でも高い評価を受けてきました。本書は、1990年代以降20年以上にわたり世界各地の街頭で撮影された膨大なスナップ写真をまとめた代表作です。アムステルダム、パリ、ニューヨーク、上海など都市を横断しながら、似た色の服、同じバッグ、近い髪型やスタイルの人々がグリッド状に並べられ、個性を表現しているはずのファッションが、いつの間にか驚くほど均質化していることが浮かび上がります。その一方で、反復するイメージを見続けるうちに、わずかな仕草や視線の違いから、それぞれの人間の個性も滲み出してくる構造が本書の魅力です。ベッヒャー夫妻の類型学やコンセプチュアル・フォトの系譜にも接続しながら、21世紀の都市生活者たちの無意識の連帯感と可笑しみを静かに映し出した一冊となっています。