アヴァンガルド勃興: 近代日本の前衛写真 / Avant-Garde Rising: The Photographic Vanguard in Modern Japan
-
SOLD OUT
Publisher/国書刊行会
Published/2022
Format/ハードカバー Pages/207 Size/230*308*23
Google Translate
本書は、1930年代から戦後にかけて日本で生まれた前衛写真の動向を、思想・技術・作家の実践を横断しながら読み解く研究書です。美術や映画との接点を含め、多様な表現が同時多発的に立ち上がった時代の空気を丁寧に掘り起こし、前衛写真がどのようにして「記録」の枠を超え、実験精神を帯びた視覚芸術として自立していったかを探っています。フォトモンタージュ、ソラリゼーション、クローズアップなど、当時の作家が積極的に取り入れた技法の背景にある思考を読み解きつつ、シュルレアリスム受容やマスメディアの拡大といった社会状況が写真表現に与えた影響を多面的に示します。個々の作家の紹介にとどまらず、彼らが共有していた“新しい見る方法”を軸に、前衛という言葉が持つ揺れや可能性を追究する構成が特徴です。写真史を専門的に学ぶ読者だけでなく、現代の写真表現を考えるうえでも示唆に富む一冊となっています。