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日本の写真家・荒木経惟による作品集『陽子』。荒木は私写真の先駆者として、身近な人間関係や日常の情景を被写体に生の感情を記録してきた作家です。本書は、彼の妻・荒木陽子を撮り続けた長年の写真群を集成したもので、新婚旅行から闘病、そして別れに至るまでの時間が一冊に凝縮されています。被写体である陽子の存在は、単なるモデルを超え、愛と死、記憶と写真そのものの関係を問いかける象徴として現れます。写真には時間の不可逆性と愛情の痕跡が刻まれ、見る者の心に静かな余韻を残します。荒木の代表的テーマである「生と死」「エロスとタナトス」がもっとも純粋な形で結晶した一冊であり、彼の写真表現の核心を知る上で欠かせない作品です。たびたび重版されていますが、こちらは初版・第1刷。