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日本の写真家・村上陽子(1948-)のフォトエッセイ集『風のなりゆき(a-tempo)』。村上は作家・村上春樹の夫人として知られ、1980年代後半にイタリアやギリシャでの長期滞在をきっかけに写真表現を始めました。プロの写真家ではないものの、旅先で出会う風景や猫、人々の佇まいを柔らかな視線で捉え、暮らしの空気や旅の余白を感じさせる作品を発表しています。本書は1986年から1989年にかけて欧州各地を巡った日々を写真とエッセイで綴った一冊で、海辺の町並みや石畳の路地、日常に息づく小さな光景が、軽やかで自然体のままに収められています。風に導かれるように出会った瞬間をそのまま記録した写真と、旅の心情を綴る文章が響き合い、旅と暮らしの境界に漂う豊かな時間を伝える作品集となっています。知られざる名著。