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日本の女性写真家である高木由利子の作品集『Nus Intimes』。高木は一貫して人間の身体や存在の根源に迫る視線を持ち、被写体の肌理や形態を静謐かつ濃密にとらえることで知られています。その写真は外面的な美しさを超え、身体を通して生の気配や人間の奥行きを浮かび上がらせるもので、国内外で高い評価を受けてきました。本書は1994年に刊行されたモノクロームのヌード作品集で、タイトルが示す通り「親密なる裸体」としての身体を探る試みです。ページを繰るごとに現れる身体の断片は、官能的でありながらも過剰な演出を避け、静かな緊張感を湛えています。序文にはフランスの美術史家ドミニック・バケが寄稿し、哲学的・美学的観点から作品の意味を補強しています。被写体との親密な距離と冷徹な観察眼が交錯する構成は、単なるヌード写真集の枠を超えて、身体そのものを思索の対象とする芸術的記録として位置づけられます。日仏併記の冊子付属。