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日本の写真家田中一郎の写真集。1914年(大正3年)岐阜・高山に生まれ、東京の写真学校及び写真研究所に通い、帰高後自身のスタジオを創設した田中一郎。「新しい才能を発見・育成し写真を近代的芸術として社会的・文化的な存在に確立していく」という土門拳の構想の下に「アルスカメラ」及び「フォトアート」誌で長らく続いた通称「土門月例」の常連者であり、アマチュア写真家臼井薫と共に常時上位入選を果たしていたフォトグラファーです。土門拳曰く「非常に深い愛情」に根差した優しくそして柔らかなスナップやポートレート、スティルライフに定評のある田中一郎ですが、本書は1978年に刊行された1st写真集。月例のライバルであった臼井薫が一足先に刊行した写真集「海桐花の樹の下」を坐右に置いて参考にして創作されたという作品集。代表作の原節子の「化粧のポーズ」や土門拳、濱谷浩、アンドレ・ケルテスらのポートレートも収録。序文・土門拳。図版126点、限定700部。写真家サイン入り。