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アメリカの写真家ロザリンド・ソロモンの作品集『Chapalingas』。ソロモンは1970年代以降、社会の周縁に生きる人々や、文化的・宗教的儀礼の中にある人間の深層に迫る写真で知られ、鋭い洞察と詩的なまなざしを併せ持つ作家として評価されてきました。彼女の作品は、ドキュメンタリーの枠を越えた親密な視点に特徴があり、被写体との関係性そのものが画面に滲み出るような力を帯びています。本書は2003年にSteidlより刊行された代表的写真集で、過去30年間にわたりアメリカ、中南米、インド、エジプトなどで撮影された作品群を、「食」「乗り物」「遊び」「信仰」といったテーマ別に構成。人種や国境、文化を超えて共通する人間の営みが、温かく、時に痛烈に描かれています。各写真にはソロモン自身の言葉が添えられ、視覚と記憶、詩と現実が交錯する独自の世界を形成。全460ページを超える大作でありながら、一枚一枚の写真が濃密な余韻を残す、彼女の視座と感受性の集大成とも言える一冊です。