Google Translate
日本のプロダクトデザイン史において重要な位置を占める資料集『グッドデザイン総集』。本書は、通商産業省通商局輸出振興部デザイン課の編纂により、1964年(昭和39年)に実業公報社から刊行されたもので、当時創設から7年を迎えた「グッドデザイン制度(Gマーク)」の軌跡を総覧する一冊となっています。戦後の経済成長とともに台頭した国産プロダクトの質を高め、輸出競争力を意識したデザイン政策の一環として始まったこの制度は、日本の工業製品に新たな価値観をもたらしました。本書には、1957年から1963年までに選定された製品が網羅され、家電、日用品、文具、家具など多様なジャンルから高評価を受けた製品の写真と簡潔な解説を掲載。たとえばソニーのトランジスタラジオやキャノンのカメラといった製品が、その当時の先端的デザインとして紹介されています。また制度の沿革や選定基準、当時の審査体制なども記録されており、読み物としてだけでなく、資料的価値の高い構成となっています。B5判129ページ構成で、企業名索引も付属。日本のデザイン行政や生活文化の変遷を視覚的にたどることができる貴重な記録集です。