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オランダの写真家トゥーン・ミッシェルの写真集「Reisfoto's」。ミッシェルは、オランダを代表する写真家・グラフィックデザイナー。代表作は70年代に制作された2つが挙げられ、1つは50年代から変わらぬ生活を続ける老齢の農夫のポートレート「Zeldzame Mensen / Rare People」、もう1つはアメリカ郊外のモーテルやレストランのネオン・サインを体系的にカラー図版でまとめた「American Neon Signs By Day & Night」です。特に後者の作品は、ベッヒャー夫妻やウォーカー・エバンスの作風を取り入れつつもコンセプチュアルに編集されたスタイルが、当時カラー写真の芸術性が社会的に認知され始めた時代性とも相まって非常に高いを評価を受けました。本書は1987年に刊行された作品集で、タイトル「Reisfoto's=Travel Pictures」の通り、80年代に世界を旅した際に撮影されたランドスケープで構成されています。対象の選定、構図、カラーリング等にミッシェルの独自性が見受けられ、ルイジ・ギッリのコンセプト性と通じる奥深くアーティスティックな作品に魅了されます。1,000部限定。