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ドイツの写真家であるマイケル・ウルフ(1954-2019)の作品集『香港裡外 / Hong Kong Inside Outside』。1954年ミュンヘン生まれ、アメリカ・カナダで学生時代を過ごし、その後ドイツに戻ってエッセン大学の視覚コミュニケーションを専攻して、オットー・シュタイナートに師事しています。1990年代よりジャーナリストとして活動を行い、ドイツの名門Stern誌のコミッションで香港で数年間過ごしましたが、雑誌産業の衰退を横目に徐々にファイン・アートに軸足を移していきます。その後は「都市」を主題に、世界各地特に大都市の「風景」「表情」「断片」を様々な角度から描写した意義深い作品を発表、東京都内地下鉄の満員電車をモチーフにしたポートレートなども有名です。こちらは「香港」を舞台に、抽象化した無機質なビル群の「表側」(Outside)と、その建物で暮らす人々の日常をインテリアとポートレートと通じて描写した「内側」(Inside)の2冊セットで構成されており、その表側と裏側のコントラストがユニークな作品集です。