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日本を代表する写真家のひとりである古屋誠一の作品集『Memoires 1978 - 1988(Signed)』。荒木経惟や深瀬昌久らに代表される「私写真」ですが、古屋も「私写真」所謂自身の心情をレンズを通して描写する代表的作家であり、自殺によって失った妻・クリスティーヌとの記憶を、様々な「写真集」という形態で、これまでに何度も発表してきました。そして、2020年には妻と自身の肖像を見開きで収めた『Face to Face』を発表。この数十年に及ぶ「メモワール / Memoires」シリーズにひと区切りをつけています。その「メモワール」の第1作目がこちら。78年の出会いから、自殺した85年を挟み、ベルリンの壁崩壊前の88年までの10年間に撮影された図版が収録されています。後半の、妻が自殺をした85年10月6日〜7日に撮影されたコンタクトまで収録されており、古屋とクリスティーヌの無言の会話の始まりには、胸が苦しくなります。謹呈署名入り。