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本書は、当時コラムニストでフリーライターとして活動していた島本慶が、東京の風俗店で働く女性たちを取材して、66の短いコラムにまとめた作品集『愛の新世界』。本書にも登場するSM嬢王のレナ様をモデルとして、写真も随所に差し込まれていますが、その口絵を担当したのが荒木経惟。そして、本書を原作として出来上がった映画『愛の新世界』は、女優・鈴木砂羽のデビュー作となり、鈴木の体当たりの演技やヌードは、大変話題となりました。さらに、その鈴木をモデルとした写真集『Sawa』は荒木経惟の撮影によって刊行されてもいます。家庭の事情であったり、貯金をするためであったり、自身の性癖のためであったりと、個々の事情により風俗店で働く女性たちと寄り添い、丹念に取材を重ねて本音に迫り、若い女性たちの感性の変化を詳細に描写した作品集です。帯付。