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日本を代表する写真家・木村伊兵衛の写真集『Japan Through A Leica(First Edition)』。本書は1937年に銀座三越で行われ、後に海外へと巡回した「日本を知らせる写真展」を機に刊行された作品集で、木村伊兵衛としては4冊目の著書になります。1937年に勃発した日中戦争によって、外交的孤立を危惧した政府が、外務省を通じて「欧米諸国の誤解を解き、日本の親和性を理解させる」目的で行われたエキシビジョンで、対外宣伝を主としていたため、テキストは英語のみ。デザインは原弘。後にエディトリアル・デザインで確固たる地位を築くことになる氏にとってもはじめての装丁となっています。学校教育・子どもから始まり、農業・工業、おんな、都市生活、スポーツ・芸能へと続くレイアウトの中に、日本の伝統とモダン、近代から現代への発展、そして何よりも美しさと心地よさが包含され、日本の魅力が見事に凝縮された一冊。貴重なカバー付き。尚、本書は2006年に400部限定で復刻版が刊行されています。