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日本の写真家・小見重義の写真集『地炉とかねっこり -豪雪の村 越後松之山-』。1950年生まれ。1970年頃から写真を始めたという小見は、家族の事情もあり、1973年に生まれ故郷である新潟県松之山に戻り、農業や大工をしながら撮影を続け、『カメラ毎日』などで作品を発表していました。小見は日本リアリズム写真集団の会員でもあり、月に一度、写真家・英伸三のもとで写真を学んでいたそうです。また、農村や農民を撮り続けた写真家・橋本紘二が1979年に発行し、日本写真協会新人賞を受賞した処女作『春を呼ぶ村』は松之山で撮影が行われ、そこに同行したのが小見でした。本書は、小見が暮らす地域の冬の生活を記録した作品集。ドカ雪の日には家屋がすっぽりと覆われてしまう村の景色。秋の収穫後に都会へと出稼ぎに出てしまった男たち、そして地域で培ったくらしの知恵とともに厳しい冬を越す女性たちの姿。産業構造の変化とともに農村人口が減少していく中で、小見は変わりゆく景色を留めておくべく、丁寧に村の様子を写し出しています。謹呈署名入り(Signed)。